KEM-RX7-DX キット制作 ~ AFの発振がなかなか止まらない

かなり間が空いてしまったが、ちびちびと制作を続けていた。
このキット、AF部の発振には悩まされた。4558 アンプの2段めの利得が高すぎるのか、発振してしまう。1段目との間(C30)を直結ではなく 103(0.01μF) コンデンサ経由にした。104 だと発振してしまう。これで一応解消するが、かなり低音部がカットされた音になってしまいイマイチである。
アンプ2段目は反転増幅器になっていて現在の Av=51/1=51倍である。Av を下げるには R18 を小さくするか R12 を大きくする必要がある。実験するため C30 のところに VR をつけてみた。C30 に VR をつけるとなぜか左に回しきっても発振しなくなった。微妙なところで発振しているようである。VR を大体真ん中ぐらいにすると良さそうなので、VR を外して4.7KΩをつけて解決。Av=51/4.7=10.8倍となった。いろいろ試していると、C30 のジャンパーの下のパターンに信号が回り込んでいるよう、ジャンパーを浮かせて抵抗を付けてやると安定する。
↓これで発振が納まった
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LM380アンプを作ったときも電源と入力が干渉していたのが原因で発振していた。今までAFアンプは色々な場面で作ったことがあったが、ここ最近、発振することが多い。もしかすると、今までは発振していたことに気が付かなかっただけかもしれない。2MHz あたりで発振すると消費電力が多いとか、熱くなるとかあっても普通に音は出てしまったりするので気が付かないことがある。
とりあえず発振が治まり、受信できるようになった。この受信機で FT8 を受信してデコードしてみたいと思ったが、この回路だと LSB 専用になっている。BFO として SG-8002DC の4.0015MHz が注入されているが、USB 受信するには 3.9985MHz を注入する必要がある。
(続く)