アンプその4

試しに実験用基板の LM380 での発振具合を確認してみた。本番基板では電圧が下がってくると必ず発振するので実験基板でも電圧によって発振する可能性がある。しかし、20V 以下のどの範囲でもまったく発振せず安定している。前回、SP出力コンデンサ変更で発振はだいたい収まったのだが、それでも電圧によってはまだ発振する。今日はゲインの確認でも、と思って再度発振器など繋いでテストしていたところ、20V でも発振してしまう。最後のあがきと思い、電源コンデンサを外してみた。なんと、安定しているではないか!
原因は、電源コンデンサへのGNDのラインと入力コンデンサへのラインが直交しているところにあった。電源コンデンサのGNDラインの取り回しを変えてみたところまったく問題ない。ついにやっと原因がわかった。しかし、電源ラインコンデンサは出力とはあまり関係無いと思っていたが、そこから入力へ回り込みが発生していたことになる。電子回路は奥が深い。
↓赤丸が直交している入力ラインと電源コンデンサGNDライン
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完全に発振が止まり、これでまともなアンプとして使えるようになった。本番用に作ったこんなに簡単なアンプでこれほど苦労することになるとは思ってもみなかったが、解決できてよかった。
電源コンデンサの取り回しを変更。GNDラインを短くした。
気を取り直して試運転。発振対策前はAC電源のノイズも拾ってひどかったが、今度はそれもない。
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