ママチャリ整備 チェーン編

奥さんが20年乗っているママチャリのチェーンが伸びています。今までも伸びたときはチェーン引きのネジを回して調整していましたが、今回はもう引きしろは残っていないため、チェーンをつめる必要があります。面倒なのでほっといたら昨日出先でチェーンが外れた、と電話がかかってきました。とりあえずうまくチェーンをはめることができたようで家に帰って来れました。

そういうわけで今日はチェーンつめ作業を実施。ギアの付いていないママチャリのチェーンをつめる作業は自転車整備の中では非常に面倒な作業です。ギアが付いている自転車であればチェーンは変速機のバネによってテンションが張られていますが、シングルギアの自転車ではリアアクスル(後輪の車軸)の位置で張りを調整する仕組みですからチェーンの伸びはリアアクスルをどんどん後ろに移動して吸収するしかありません。もう移動できないところまで来たら、チェーンをつめることになります。この作業ではリアアクスルのネジとブレーキのネジを外す(緩める)のですが、ママチャリの場合は大抵ネジが錆びていてなかなか外れません。あと、自転車のリアキャリヤ・泥除け・スタンド等はリアアクスルのネジと共締めになっていて、自転車によっては調整幅がこれらが干渉して制限されることがあり、そうなるとチェーンが相当伸びてからではないと詰められない場合があります(チェーンは2コマ単位でしか詰めらないので結構な長さ)。

ちなみにシングルギアの自転車のリアタイヤ交換は上の作業(チェーンのコマを取らなくても外せる場合もあるが)に加えてタイヤの交換をしなければならないこともあり、整備としては最高ランクの面倒な作業だと思います。

最近老眼+αで目がよく見えないため、チェーンの取り外しがとても難しくなりましたが、やるしかありません。

走っていると外れてしまうぐらいにチェーンが伸びました。

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ブレーキ側。ブレーキロッドを止めているM10のネジはやっと外れました。車軸のネジは比較的簡単でした。

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出っ張っているネジがチェーン引きのネジ。これを思い切り緩めて車軸を前方向に移動します。

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ちょっとわかりにくいですが、車軸を最も前方に固定すれば2コマつめてもチェーンが届きそうです。

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チェーンを外して2コマ分とりました。ついでに軽く掃除します。

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無事にチェーンをつなぎ直して完了。これでまた20年乗れる。

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ちなみに前後のホイールはスポークが錆びすぎてどんどん折れてしまうようになってしまったため一度交換しています。スポークはあまりボロ布などで磨かないほうが錆びないようです。