GS-3000V 修理その2(ファン)

もう少し低い温度からファン回転開始するように修理。
https://blog.goo.ne.jp/t570-m_pi_ta/e/434d191f0869ca7545ded821f3c77169?fm=entry_awc のページを参照させていただき、回路図と実物を確認したところ、R18 (5.6Kオーム) とサーミスタの中点から得た電圧が TA8505P p7 の入力電圧になっている。
R18のリード側とサーミスタの放熱器外側が IC の P7 と同電位。
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ちなみに VR1 は2SC2336に継っている半固定10kΩで、過電流遮断の閾値を調整する抵抗のようである。ファン回転閾値設定も半固定VRになっていると期待していたが残念ながら固定であったので、どうにか電圧を変えられるようにしなければならない。

温度が高くなると、サーミスタは抵抗値が低くなり、TA8505P p7(SENSE) への入力電圧は低下する。データシートでは 1.3V が閾値となっていた。SENSE 電圧を測ってみると、
電源投入時電圧 3.17V
電源使用開始後 2.66V 程度に低下
この雰囲気だと、1.3V まで低下してファンが回り始めるには相当ヒートシンクが熱くならないとだめなようである。
↓ファンが回転を始めるのはこのくらいの電圧
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ヒートシンク温度がそんなに上がらなくてもこの電圧がもう少し低くなるようにすればよい。本来なら R18 を半固定にして調整できるようにしてしまうのが良いが、あまり基盤はいじりたくないのでサーミスタ側にパラに抵抗をつけることにする。こうすると、サーミスタの抵抗値の
変化に対して、敏感さは少し失われるが、実験したところでは問題は無い。
サーミスタにパラにした抵抗値を 2.5kオームぐらいにするとちょうど良さそう。今回は 1Kオーム半固定+2.2kオーム固定抵抗をつけることにした。ヒートシンク外側に端子が立っているので、この取り出しやすいところ(といってもサーミスタは熱に弱いだろうから気をつけてはんだ付けする)とグランド間につける。グランドはどこでもいいが、半固定が浮いていると回しにくいので、メーター照明のGND側に足2本をはんだ付けした。
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それとファンは 24V 仕様で安定化回路前から電源が取られている。ONになったときの音がうるさいので直列に抵抗を入れることにした。試したところでは抵抗値は 100オームがちょうどいい感じだった。
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これであまり熱くならないうちにファンが回るようになった。しかし、5A 程度の電流でもヒートシンクは結構熱くなるため、なにか負荷をつけると結局は回りっぱなしになる感じである。電源を入れただけでは静かなのでとりあえずよしとしよう。ファンは結構速度が落ちたと思ったが、それでもまだうるさい。直列抵抗は200Ωぐらいにしなければダメかもしれない。