DIN コネクタ 8P には2種類あった!

中学生の頃見た TRIO TS-120 のカタログ写真。このラインナップに憧れていたが、団地住まいだったので IC-251 を親に買ってもらって 2m バンドでデビューした。今思えば 6m や HF にも出られないことは無かったと思うが、なぜ 2m バンドにしたのかまったく思い出せない。当時は 2m バンドが入門的なこともあったかもしれない。トリオの無線機のカタログは本体以外に必ずリモートVFOと電源・スピーカー・アンテナチューナーが横並びに並んでいて、購入欲をそそるようになっていた。なぜリモートVFOが必要なのかその頃は理由もよくわからなかった。今は理解しているが、そもそも周波数スプリット運用などどれほどの頻度で行われていたのだろうか。IC-251 はデジタルVFOを2台内蔵していて、メモリもあり、このようなアナログVFOのリグとは一線を画した画期的なリグだったと思うが、やはり無線機の操作感という点で HF の真空管ファイナルのリグに憧れを持っていた。
↓当時のカタログまだ保存してあります
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その後、TS-120 を持っていなかったのにいつかはラインナップを揃えようと思い、リモートVFO だけハム交換室で購入した。しかし本体を購入する機会は無く、そのうち無線もやらなくなり電源が入ることもなく実家に眠ること30年以上。しかし数年前になんとなくまた無線をやりたいと思いオークションで TS-130V を購入した。ついにリモートVFOを使う日が来た、と思ったが、VFO の接続ケーブルが行方不明。一緒にしまっておいたケーブルは全然違うケーブルであった。コネクタは DIN コネクタ 8ピンだが、なぜか手持ちのDIN 8Pコネクタは刺さらない。このコネクタは特殊なコネクタなのか、と接続を半ばあきらめていた。
しかし、先日ふとコネクタ類の整理をしていて DIN コネクタを見たら8ピンコネクタにもピン配置が違うものがあることを発見した。もしやと思い VFO に刺してみたら刺さるではないか! Webでコネクタを色々見てみたら、8ピンでは 8a と 8b の2種類のタイプがあり、VFO のは 8b というタイプであった。
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8b は端っこのピンが同心円より外側に位置していて、この2つのピンだけ位置が違っている。世間で売っているのはほとんどが 8a タイプであったが、Web で探したら共立電子だけ 8b タイプを扱っていた。早速注文して接続ケーブルを作成することにした。
共立から届いたDINコネクタ
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DIN コネクタははんだ付けが結構難しい。手早くやらないとプラスチックのホルダが溶けてピンが曲がってソケットに刺さらなくなるのだ。安全を期すためには、メスコネクタに差し込んだ状態ではんだ付けするのが鉄板だが、今回はメス側を買わなかったので注意してやるしかない。
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こんな感じで片方完了                             完成
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いよいよ TS-130V と VFO-230 を接続
初めてリモート VFO に火が入りました!
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