ADS-B 受信その6

前回 

ADS-B 受信その5 - cruzioのブログ で移動用 ADS-B 受信機を作成しましたが、自宅の ADS-B 受信は機材をバラックのまま使っていました。

これら(ADS-B SDR + RP Zero 2W + 電源)をケースに収めて、ベランダに設置することにします。

ケースに収めるにあたり、SDR と RP は発熱するため、放熱をどうするかが問題となります。ヒートシンクを外部に付けたいのですが、外側の箱が小さいため場所がありません。移動用ADS-B はケース放熱にしましたが、意外にあまり熱くならなかったので、固定用もケース放熱で様子をみることにしました。

ケースは昔の製作品を再利用します。

ケースが穴だらけですが、ダイソーのアルミシールを貼ってしまえば新品のようになります。これはとても便利です。

屋外に設置するため、ウオルボックスという箱にケースを収めます。以前、バーチカルアンテナの給電部としてコイルを入れて使っていました。この箱、外してしまうと邪魔でしょうがなかったので、今回、再利用したかったのです。

ケースへ組み込み完了。

電源はアマゾンで激安300円だった 5V 2A 品です。火事になると困るので1次側にヒューズを入れました。AC電源はACインレットを付けるつもりでしたが、ボックスに入れた際にプラグがぶつかるため、DC用のコネクタを使いました。

ウオルボックスに収めてベランダに設置しました。これでシャックまでアンテナ線を引く必要は無くなりました。受信データは WiFi ネットワーク経由で Flightradar24 のサーバーに送られます。なお、アルミケースに Raspberry Pi を収めると、WiFi の感度がかなり悪化します。アクセスポイントは直線で 3m 程度の屋内にありますが、その近距離でもたまに WiFi が切れます。技適のため、アンテナを付けることもできないし悩ましいですが、皆どうしているんでしょう?

アンテナは 2m GP の横に移動しました。ADS-B アンテナのサイズがよくわかると思います。ラジアルにぶつかるためあまり高くできません。

受信状況はというと、さらに良くなりました。受信できる機数は明らかに増え、最長受信距離は 127NM(=228km) になっています。ちなみに私もユーザー名をコールサインにしました。

糸魚川、銚子近辺、南の海上もカバーされています。

アンテナ直下受信にするだけで、かなり受信性能は改善されました。シャックまで 5D-2V 15mぐらいケーブルを引っ張っていた際は相当減衰があったと思われます。FB ニュース記事でも 1W が 130mW(1.2GHz、5D-2V 20m)になってしまっていたので、受信であってもケーブルロスは大きかったのでしょう。

SHFの世界/1200MHz帯での同軸ケーブルのロス測定|2024年7月号 - 月刊FBニュース アマチュア無線の情報を満載

ADS-B 受信設備のアンテナ直下設置が完了して一段落です。

しばらく HAM はご無沙汰でした。が、久々にFTDX10 の電源入れて全市全郡は出ました。去年とほとんど同じ点数でした。この時期になるとエアコンノイズも無くなり快適ですが、私は冷え性でエレキーを打つ手に冷たさを感じるようになります。