ADS-B 受信の続きです。
現在、受信用にディスコーンアンテナを仮設置しています。25MHz ~1300MHz と広帯域ですが、1090MHz のみしか受信しないので、これは Too Much です。
いかんせんサイズが巨大です。洗濯物に干渉するので低バンドのラジアルは2本しか付けられません。。
ADS-B 受信用の自作アンテナとしてはコリニアアンテナがポピュラーなようです。カットした同軸ケーブルを何本かつなぎ合わせて作るのですが、長さに正確さが求められ、労力の割に性能を得るのが難しいようです。以前 2m 用を作りましたが、調整がシビアでした。いかんせん 1GHz を超える高周波の測定器が何も手元にありませんので、何の評価もできません。手持ちの nanoVNA は残念ながら 900MHz まででした。そういうわけで、簡単にできる1/4λ GP を作ります。
波長は 300/1090 = 27.5 cm しかありませんので、エレメント・ラジアルの長さは 7cm ぐらいになります。小さいので、M型コネクタに直接電線をはんだ付けしようと思います。普通は角座のメスを使うところですが、オスが余っているのでオスを使います。
基台が必要なのでオークションで購入しました。ちょうどメスコネクタ付きです。
以前、壁から一旦ケーブルを引き抜くために、ちょんぎったコネクタを再利用します。
ラジアルにする IV 1.6mm 電線を加工します。輪っかを作ると電気工事士の試験を思い出します。エレメントは 5D-2V の芯線です。
バーチカルアンテナハンドブック p26 の短縮率のグラフから 1090MHz, エレメントの直径 1.6mm の場合は 0.96 ぐらいでしたのでそれを採用して、正確なエレメント長は、 (300/1090) ÷ 4 x 0.96 = 6.6cm です。
ラジアルっぽくなるように巻きます。
あとはエレメントをはんだ付けして終わり。洗濯物ハンガーを捨てるときに外して保存しておいたキャップをエンドに付けました。頭の中で考えていたよりも実際はさらに小さいアンテナです。この短いラジアル長であれば、IV1.6 程度の剛性で強度も十分といったところです。防水のため接着剤を流す必要がありますが、その前に受信を試してみます。
アンテナを仮設置。後方は ATU で使っている垂直ポール。
ADS-B の送信元は、常に移動する飛行機なので、微妙な差異はわからないのですが、マップを見ると、ディスコーンのときより明らかに飛行機の数が増え、今まで受信できなかった東で銚子付近の飛行機が見えます。西側も距離が伸びていました。
おもちゃみたいなアンテナですがディスコーンより性能はいいようです。接着剤で防水して完成。
他の部材が届いたら本設置予定です。