ケース再利用

災害に備えて買った12Vバッテリーからスマホに充電するための電源を作ろうと思い、昔制作してお蔵入りになっているジャンクケースからふたつ拾い出して解体したが、どんなものを作っていたのか書いておく。
1. FAX 受信用チューニングメーター
1986年頃、無線で FAX で通信するため、巨大な Panafax 3000 という中古の Fax マシンを買った。たしか SSB モードを使って通信をするのだが、そのときに周波数をあわせるため作ったようである。でも、FAX で QSO したことは一度もなかった。
パネルには2列のLED バーを付けて、2つの周波数の強さを表示していた。別にそんなものは無くても良かったが、かっこいいので付けた。チューニングはXYオシロにつないで、十字の位相差を見て行うものだったように思う。
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なぜかこのときは線をぐるぐる巻きにして配線するのがかっこいいと思っていたようである。
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古い 741 の CAN タイプオペアンプ、しかもソケットを使って実装。このときですら CAN タイプはもう古かったと思うが、足の間隔を広めにとれるので DIP タイプよりはんだ付けが楽だと思って使っていた。
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当時はレタリングではなく、テープパンチャを使っていた。文字種を変えるときは円盤を変えていたのを思い出した。テプラが発売されて消滅したのだろうな。。
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2. AC 消費電力測定機
これは、家の消費電力を測るため、ACラインからコイルで得た電圧を AD 変換し、AVR で処理して電力測定していたときの製作品。今はオムロンから出ている既製品を使っている。これを作ったことはパワエレを扱うときの勉強になった。
パネルは先のFAXチューナーから外したLEDバーを付けていた。ここでは、単相3線の外線2本の電流値をそれぞれ表示していた。これはどの機器がどっちにつながっているのかがわかり面白かった。家を建てるとき、電気屋さんは余裕があれば2本の負荷がバランス良くなるように配線してくれるのだろうけど、なかなか難しいと思う。あと、洗濯機は正転と反転を繰り返しながら洗うようになっているが、ピークでは結構な電流が流れていることが表示からわかった。
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PCと RS-232C でやりとりし、データを蓄積していた。手前の場所には電圧を変換するトランス2個を入れてあったので、ケースはきちきちであった。
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はずせる部品は外しました。若い頃だったら半固定VRやケミコンも外しましたが、さすがに今は。さようなら基板たち。
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