CRはしご型移相回路の実験

概要 CR発振回路での移相の様子を「CR発振回路の実験」で観測したが、生成された波形があまりキレイではなく、移相の確認という意味ではいまひとつだった。CRによって位相がずれる様子を見たいというのが元の要求だった。何のことはない、単に他の発信器から正弦波をはしご型移相回路に入力してやればよいことに気がついた。 方法 発振器で正弦波を発振させ、ブレッドボードに組んだ移相回路に入力する。入力の波形と移相回路の出力を確認する。移相回路の定数は f = 629[Hz] となっているので、この周波数を入力してやれば、3段移相なら180°ずれた移相を確認できるはず。 回路
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ブレッドボードの移相回路。後方が発振基板(秋月のXR-2206ファンクションジェネレータ)。
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観測結果 移相回路への入力波形 f=629[Hz]
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出力波形 @f=629[Hz] 出力はかなり減衰してしまい、オシロの感度を最大にしても振幅は小さい。かつ、なぜかノイズが大きいのでわかりにくいですが、いちおう180度の位相差が得られています。
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出力波形 @f=7600[Hz] fを高くしていくと、コンデンサの特性により出力は大きくなる。が、当然位相差は180°ではなくなってくる。
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考察 一応、コンデンサとCの組み合わせで計算どおりの位相差が発生することを確認できた。