電鍵砦の一矢(でんけんとりでのいっし)

ちょっと読みたいと思っていたので図書館で借りました。

電鍵砦の一矢: NTTに立ち向かった無線通信士たち | 菊沢" "長 |本 | 通販 | Amazon

電電公社の分割民営化後、廃局の憂き目に対峙した銚子無線局の話です。まだ読み始めたところですが、1994年頃から組合と会社のゴタゴタに著者は巻き込まれていったようです。1994年というと私は小さな外資系ITに勤めていましたが、本社での仕事のため1年間米国本社へ出向になり働き始めた頃でした。あちらの生活が気に入ってその後3年ぐらい住んでいました。「労働組合」など、1ミリも意識したことはなく(そもそも存在しなかった)、仕事だけしていれば良かった。不毛な闘争に巻き込まれず好きな仕事をして日々を送れていたのは幸せなことだったと思えます。

船舶からの電報を受ける場面の描写がありましたが、プロの通信もアマチュアと同じでした。というかアマチュアがプロを真似たのだろう。。
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再送を4,5回依頼したが、相手は即座に応じてくれた。ようやく1通の電報ができあがる。受信証「QSL」を送り、「TKS」「VA」の交換。最後のトントンにはご苦労さまの意味を込めた。
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筆者はエレキーを使っている、と書いてありました。

地元の図書館に無く、リクエストを出したところ、はるばる杉戸町から来ていました。レアな本は大きい図書館ではなく、意外に小さいところにあったりしますね。