TS-130V の PTT 制御

WSJT-X で送信を行うときは VOX で運用を行っていて、それほど問題はないのだが、ときたまリグのリレーがバタつくことがある。これは非常に精神衛生上よろしくない。ので、きちんと WSJT-X の DTR を用いた送信切り替え制御を行うことにした。
Amazon で買った激安の USB-シリアルTTL変換モジュールで DTR 出力を得たものを、TR2石の反転回路を経由して TS-130V PTT に接続する。
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反転回路は以前確認した回路 https://logger.at.webry.info/201908/article_1.html を使用する。ブレッドボードで動作確認を行ったところ、どうやら TS-130V の PTT は高抵抗でも送信になってしまうようになっていて、TR がオフの状態でも送信気味(リグのリレーのコイルは完全にくっつかないが、たぶん接点は接触状態)になってしまう。バイアス抵抗など色々変えて試してみたが、ちょうどいい箇所が無い。リレーを使うのも、別に電源が必要になるのでいやだと思ったが、フォトカプラがあることを思い出した。秋月で買ったフォトカプラ TLP621-1 を TR のベース・エミッタ間に入れておけば、DTR オフで +5V 時は TR のベース電位が GND になるので PTT SW 間もオフとなる。今度はうまくいった。気をつける点は、この回路をつないだまま USB ケーブルを抜いたり PC をオフにすると PTT がオンになってしまう。これはどうしようもないので PTT 側にトグルスイッチを付けた。回路は以前の回路で R3 がベースについている方の TR の代わりにフォトカプラをつなぐだけ。バイアス抵抗は 10K では低すぎで 100KΩでうまく動作した。
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