先日、電波文化祭で はやかわしんいちさんが売っていた「無電源ラジオ」の失敗作のアンテナ(基板)を買いました。
こちらのページ↓に「無電源ラジオ」の詳しい情報がありました。
私はアンテナとして使えればと思い購入しました。よく見るとこれは MLA アンテナとして作られています。中波で MLA という発想は意外に斬新じゃないでしょうか。プリントされた回路を書き起こしてみました。
バリコンを付ければ実験できますので、さっそくバリコンを探しました。AliExpress やアマゾンなど見ましたが、祐徳電子にお手頃なものがありました。
ポリバリコンを基板にエポキシ接着剤で付けました。
基板上に [Low Imp. Ext.] という端子があるので、そこから出力を取り出します。平衡出力のようですが同軸で接続しました。部屋のハンガーに掛けてテストです。
IC-720AS で受信してみます。最初、アンテナをつないだのに雑音も何もでませんでしたが。。バリコンを回すとSメーターが動きました。さすがMLA、バリコン位置で感度がかなり変化します。
拙宅ではかなり弱いニッポン放送ですが、屋外に張った電線と同じぐらいの 59+20dB で受信できました。なかなか素晴らしい性能です。もちろん向きを合わせる必要があります。
強電界の TBS ラジオは 59+40dB で入りますが、ポリバリコンを回して同調が外れるとS1 になります。これは FRG-7 のプリセレクタを回しているような感じです。
なお、ニッポン放送受信時はバリコン位置がほとんど端になり、1422kHz ラジオ日本 まではカバーできず同調できません。はやかわさんが「失敗作だが低い周波数なら同調する」と言っていたのがわかりました。(もちろん正常品基板は全域カバーしているはずです。)
屋外に設置すればさらに感度UPかも知れませんが、そこはMLA。手元でバリコン操作が必要なのでやはり室内用になります。自立する台座を作れば良さそうです。