FTDX-10のCAT制御

先日、YAESU FTDX-10 をオークションで購入しました。そのうち買いたいなーと思っていた程度で、オークションでも新品に近い価格だったりして様子見だったのですが、保証がまだ残っている FTDX-10 が出ていたのでウォッチリストに入れていて、平日終了だったのでもしかしたら安めに落札できるかも、と思い入札していたら、意外に上がらず落札することができました。

思っていたよりちっちゃいリグで TS-130V とあまり変わらない感じです。スコープはあればやはり便利。ファンが後ろについてますが回っても静かです。Sメーターがアナログ風で見やすいですが、パワーとSWRが同時に見られないのは残念。サイズが大きくてもいいので、専用のスイッチ(バンドやモードのボタンなど)が欲しいですが、それなら FTDX101 にせよ、ということでしょうか。CWには300Hz のフィルターが欲しくなってしまいますが、しばらくこれで使ってみようと思います。

さっそくQSOといきたいですが、免許の変更申請を出していないので受信のみ。このリグを普段使いにするには解決しなければならない問題があります。それはアンテナは ICOM AH-4 直下型アンテナチューナーを使っているので、YAESU 機で使うには簡単に同調が取れる方式を考えなければなりません。FC-40 も考えましたがアイコムは制御ケーブル 4芯で済むところ、ヤエスは8芯必要で、そういうのも交換しないといけない。なおかつ、FC-40 は制御ロジックがよくわからないので、逆にICOM 機で簡単に使うようにはできない模様であり却下。

AH-4 とインターフェースをとるのに市販品もあるようですが、結構いいお値段です。

http://www.yorozukosiraeya.eek.jp/ham_tc-ah4.html

AH-4の同調操作はリグで 10W ぐらいの出力を出して、AH-4 の制御線をオンにして同調できたら制御線をオフにする、という手順なのですが、「10Wぐらいの出力を出す」のがなかなか面倒なところです。FTDX-10 は RF POWER をダイヤルで設定できるのですが、ぐるぐる回して 10W にして同調できたらまた元に戻す操作は面倒このうえない。

この面倒な操作を一括で行えるように CAT を使ってみようと思います。まずは PC で CAT の操作をちょっと試してみよう思ったのですが、ターミナルソフトで文字を入れても  ?; しか返ってこない。実はハマりポイントが2つありました。

1. 1ストップビットではない

RS232C シリアル通信を色々やってきましたが、ストップビットが 1 ではなかった相手に初めて会いました。これはハマる。

2. CAT TIME OUT TIMER がデフォルト10msになっている。

以下のページに書いてあって助かりました。これは絶対わからない。

PCから八重洲無線 FT-991シリーズをシリアル通信で制御する

これで通信できるようになりました。

制御としては

同調送信SW がON になったら
1. 送信出力 読み出し PC
2. 送信出力 設定 PC010 (10W)
3. モード 読み出し MD0
4. モード  設定 MD06 (現在選択中のVFOをRTTY に設定)
5. 送信 TX1
同調送信SW がオフになったら
2. 送信オフ TX0
3. モード元に戻す MD0x
4. 送信出力元に戻す PCxxx

モードは CW のままでもキャリアが出るようなのですが、SSB モードで使ってる場合は変更しないとだめなので上のシーケンスでよいと思います。

なお、RM6 コマンドで SWR 値を取得できるので、それでモニタを行うようにすると安心です。

これらの制御はやはり Arduino で行うしかありません。これからぼちぼち作っていこうと思います。